わかつきひかる / ふたかた

ふたかた (一迅社文庫)

ふたかた (一迅社文庫)

★★★★★
AKUMAで少女わかつきひかるさんによる、ラノベ進出2レーベル目の作品です。これ、途中まで今年の例大祭のときに読んだんですが、あのときの豪雨で本に(少しですが)シミができてしまって、激しくテンションが下がって封印していたのでした。先日の新幹線の中で読了。
まず、売りであるところの、主人公の女装については、大変良かったです。姉が乗り移ったことによる中身が女の子な女装、その後男に戻ったときとか、その後(話の展開により)自ら女装する決意をしたり、女の子になりきったり、色々なシチュがありました。
ストーリーがかなり良かったと思います。女装少年を愛でたり、活躍を楽しんだりするライトノベルだというコンセプトははっきりしているわけですが、その課題を充分に満たして、一つのしっかりしたドラマになっているので、読んで満足でした。