AKUMAで少女

AKUMAで少女~憑かれてぽよん~ (HJ文庫)

AKUMAで少女~憑かれてぽよん~ (HJ文庫)


今月に入ってから、AKUMAで少女シリーズ三冊を読みました。電車内で。すっごい久しぶりに読んだラノベです。差は僅かですが、すっごい久しぶりに読んだ小説でもあります。丸一年以上、一応小説を持ち歩いておきながら読まずにいたので。電車の中では、1.寝る, 2.携帯で2ch, 3.漫画読む, 4.GBアドバンス(笑)が四大過ごし方となっていましたから。
このシリーズも、発売日直後にとりあえず買うだけ買っていたんですが、1冊目の途中で読みかけになっていたものです。理由はこれから書きますが。




内容は、いかにもライトなTS小説です。作者が美少女文庫(フランス書院)の人なので、基本的にはそのノリで書かれてます。レーベルも、HJ文庫という適度なマイナーぶりなので、一般的なラノベと萌え系官能小説(作者曰く「ジュブナイルポルノ」)の中間くらいの中間くらいの印象です。なので「チ×ポ」とか「セックス」とかセリフに出てきます。行為は寸止めですが。
そう、こんなわけで、なんとなく電車内で読むのが恥ずかしいです。中断してた理由はそこにあったといえます。いや、すでに書いたように、開き直って電車内で読んだんですが。三冊目なんか、メロンブックスのカバーなんですが、帯の文字透けてるからwwww頑張りすぎ自分(笑)




3冊一気に読んだというように、とても面白くて満足でした。一冊・二冊目は入れ替わりもの、三冊目は女性化と、これでもかというほどTSモノです。とにかく女の子の体を素晴らしそうに書くので(笑)、この手の要求をかなり満足していると思われます。とにかく、ヒロインより女性化した主人公のほうが可愛いのはお約束です。高階@聖人氏の挿絵も非常に素晴らしい。と言うのも、一冊目を買ったときは8割がた絵買いだったからです。ただですね、何でこの場面で挿絵? みたいな場面をあると言うか、もっと主人公を積極的に挿絵にして欲しいですが!
一気に読めた理由に、ライトならではのテンポのよさがあったと思います。ラノベらしいラノベ、というか。電車内で小説を読まなくなった主な原因に、頭に入らないから飽きてしまう、というのがあったんですね。うつらうつらしながら短時間だけ読み進めてもすぐ忘れちゃって読めない、と。そんなわけで、ササッと読めて内容がライトなこういうものが、小説離れしていた身にフィットしたみたい。
あと、文章が変に自己主張しすぎてないのも非常に読みやすいです。必要以上に重たくなく、かといって馬鹿みたいに媚びたラノベ文章でもなく。




あと、特筆すべきはあとがきだと思います(笑)。一冊目のあとがきに、発行されるまでの経緯が率直に書かれています。いわゆる苦労話みたいなものですが、作者のわかつきひかるさんが、自分の職業(美少女文庫)をどれだけ誇りに思っているかが伝わってきて、作品だけでなく作者ごと好きになりました。まあ、そっちを買うのは、嗜好の問題で当分なさそうですが(笑)。
今度、一迅社文庫http://www.ichijinsha.co.jp/special/novels/)の創刊ラインナップで満を持して(笑)、女装少年モノを書くらしいです。挿絵は巻田佳春氏です。ものすごく楽しみです。