P2!―let’s Play Pingpong! 3巻

P2! ―let's Play Pingpong!― 3 (ジャンプコミックス)

P2! ―let's Play Pingpong!― 3 (ジャンプコミックス)

待ちに待ったP2!の3巻。この巻は岩熊VS相馬メイン。岩熊さんの二年間と結末はなかなかショッキングなエピソード。でも、それがヒロムのこれからに繫がってるのがうまいです。


相馬さんの技・パラダイムは、ともすれば一瞬、テニヌ系列の超展開*1を思い浮かべなくもないですが、基本的には「同じフォームから数種類のサーブを打つ」という非常に明快な技でよかった。一安心。それで相手を誘導して有利な展開に持ち込むらしい。で、相手の典型的な動きをマスターしているから「パラダイム*2と。
そして、ヒロム対相馬の話のタイトル「パラダイム・シフト」が非常にかっこいいです。江尻立真先生はすごいセンスだと思う。相手の技名を逆に利用したかのようなタイトルだけでも充分だけど、実際にパラダイムが通用しなくなる状況だから「パラダイム・シフト」と。パラダイムの意味を知らなくても知っても、かなりのカタルシスを感じられる。この感覚が、「また一つプロローグが終わった……」みたいな感じで心地よい。次の巻から岩熊さんが引退して新展開だからね。