千葉ロッテマリーンズ

今季は、去年大きく失速した千葉ロッテへの興味が再び燃え上がったシーズンでした。良い方では、まずなんと言っても大覚醒した成瀬善久。ただの防御率第1位ではない、球速が遅いのに変則フォームと直球のキレで打者をばっさばっさと切り捨てる姿は、僕が最も好きといってよいピッチングです。今季は最後の最後でやられてしまいましたが、元々シーズン2位ですしね。来季も変わらず活躍することを期待しています。
また、中継ぎに光る選手が現れました。荻野忠寛川崎雄介です。荻野は投手ながら背番号0のルーキー。今季、薮田と並ぶ最多タイの58試合に登板しました。終盤にやや打たれてしまったんですが、シーズン途中までは0点台のリリーフを見せていました。川崎は3年目の左腕で、防御率は1.65。パ・リーグの中継ぎの中で被打率が最も低かったそうです。これに、今季も安定感抜群だった薮田安彦を加えた中継ぎ陣は素晴らしいものでした。来季に繫がる活躍だったと思います。
小林宏之は、ロッテの完全に右のエースになりましたね。夏場の完璧な投球は圧巻だった。シーズンを通すとむらがあるのが残念。




対照的に、ものすごく悪いところもありました。その象徴的なものが、清水直行藤田宗一小林雅英の3人です。
清水はシーズン開始から炎上を連発して、先発のくせに防御率は8〜10点台に低迷。たまに持ち直すも、シーズン終了まで満遍なく炎上し続けました。クライマックスシリーズ敗戦処理として活躍したんですが、後の祭りというものです。
藤田はもっと酷い。シーズン中はまともに抑えられず、12.46でシーズンを終了。終盤に申し訳程度に抑えたのを除けば、だいたい18点台でした。この、「藤田 18.32(例:6/23時点)」という成績をもじって、

「藤田1 8.32」

ということで、2chでのあだ名が「藤田1」になっていたくらいです。つまり、「防御率10点台の藤田」という意味ですね。結局最後まで返上できず。連続中継ぎ登板記録とか作ったらしいですが、その試合でも炎上してたような。
そして、小林雅英。信頼感が薄れていたのは今年に始まったことではないですが、特に8月末からリリーフ失敗を連発して、初の2軍落ち。コバマサがいなければ成瀬は最多勝も取ってました。
そして、それに加えて、バレンタインがなぜか取ってきてしまったゴミ、吉井理人。オリで清水直行以下の成績だったものをなぜか取ってきて、ロッテでも予想通りの炎上。これで数試合捨てました。9月にも捨て試合あったし……。


あと、援護がなかったのが渡辺俊介。安定感がなかったのが久保康友。両方を足して2で割ったのが小野晋吾でした。




打線ですが、僕は打つ方はあまり見ないので良くわからないんですが、得点力はリーグ1位だったらしいです。どうやったんですかね? 打撃成績を見てても全くわからない。少なくとも、クライマックスを見てる限りでは日ハムの打線の方が10倍怖いじゃないですか。打線は来季の課題なんじゃ? そういえば、クライマックスではボビーの代名詞ともいえる七色の打線は見られませんでした。これが敗因?




詰めが甘くてシーズンは獲れないしクライマックスは負けるしでしたが、来季は主に投手力を中心に楽しめそうです。今僕の中で、プロ野球の一番の領域を占めています。