続・東方風神録の音楽

なんだか日記を書く気が起きないバイオリズムに入ってしまいました。やけに書きたいことが止まらない時期とこういう時期があるもんです。何も書かないのもアレなので、ちょっと時期はずれですが製品版東方風神録の音楽感想。



まず、体験版で1〜3面の音楽を聴いたときはあまりのクオリティに衝撃を受けましたが、4〜EX面の場合はそこまでの即効性がある感じではありませんでした。それは8/24に書きました。
しかし、聴けば聴くほど味が出るとはまさにこのことで、今では4〜EX面ばかりをリピートすることのほうが多くなっています。薄味に慣れるとそれまでの味付けがくどく感じる理論に近いかもしれない。



  • フォールオブフォール 〜 秋めく滝 -- 4面テーマ

爽やか〜でサラッとしてて、それまでの雰囲気とは一線を画しています。「かっぱっぱー」に浸蝕された頭を正常に戻してくれるかも。名曲。


  • 妖怪の山 〜 Mysterious Mountain -- 4面ボス・射命丸 文のテーマ

一ループが思った以上に短いです。天狗のイメージだそうで、かっこいい曲調。
後半曲唯一の三拍子ですね。変拍子好きとしては物足りないけど、前半に「芥川龍之介の河童 〜 Candid Friend」という超名曲があるからバランス取れてるのかも。




  • 少女が見た日本の原風景 -- 5面テーマ

5面といえば物静かな出だしの曲ですよね。イントロの三連譜が印象的。コーラス部も大変かっこよい。名曲。


ピアノソロがなければ道中曲と言っても通用するかも? というボスとしては落ち着いた感じの曲で、飛びぬけて凄い点はない。再生してると落ち着きます(笑)。隠れた名曲、というのが適当な評価なように思う。


  • 御柱の墓場 〜 Grave of Being -- 6面テーマ

6面の道中曲は「短いけれど光輝くものがある」のが定番。この曲もいい感じに盛り上がります。


この曲だけは初聴きから随分耳に残ります。そう言った意味でカリスマ充分かも……? 耳を惹きつけて離さないのは、イントロの次にやってくる弦楽器?電子音?〜ストリングスによるユニゾン。神主によると「神への畏怖を感じさせるパート」です。ここ聴いた瞬間「ネオクラシカル??」と思いましたもん。壮大って言うか、いかにもゲーム音楽のボスって感じで親しみやすいです。「歴史の重みを感じさせるパート」はいつものZUN節で安定。後半曲の中で3番目に気に入った曲です。


  • 明日ハレの日、ケの昨日 -- EXTRAテーマ

これは超名曲です。間違いなく今までのEXTRAの道中曲の中でダントツの出来です。縁日がテーマだそうですが、全編から日本の懐かしさみたいなものが放たれていて、聴いているだけでノスタルジックな感じにさせられます。中盤の曲調の変化もいいアクセントになっている。後半曲の中でこの曲が2番目です。


  • ネイティブフェイス -- EXTRAボス・洩矢 諏訪子のテーマ

これが至高の名曲。後半曲中一位。自分内東方音楽ランキングでもベスト3に食い込む神懸り的な曲。
全編超高速でこれでもかと暴れ回るピアノ。そして、耳を離れないメインメロディ。単調にならない、目まぐるしい音程の変化。展開する部分もいいアクセントだし、ユニゾンで転調する部分の盛り上がりも素晴らしい。
シンプルに聞こえながらも引き出しの多いところはU.N.オーエンに通じるものがあると思います。とにかく名曲。





ZUN氏がシューティングゲームを作るきっかけが、「ゲームミュージックを作曲をするため」だったというのは有名ですが、そう言った意味では、東方風神録はこれまでのどのシリーズにも勝る最高傑作かもしれません。