A Matter Of Life And Death / Iron Maiden

ア・マター・オブ・ライフ・アンド・デス〜戦記

ア・マター・オブ・ライフ・アンド・デス〜戦記

アイアン・メイデンの2003年以来丸三年ぶりのニューアルバム。実は先週、ヤマギワソフトで輸入版(英国)ボーナスDVDつきを買ってた。国内盤より安いし(多少だけど)、メイデンにはボーナストラックなんてないし、伊藤政則のライナーノーツなんて全く価値のないものだし。
しかしどうもなかなか聴く機会がなくて、結局国内盤の発売日を過ぎることに。第一、まだ2、3回しか聴いてない。



感想。さて、正直これは……大作が多いと聴いて、ものすごく期待していただけにかなり裏切られた格好。再結成メイデンの三作では一番悪いと言わざるを得ない。尤も、前作『Dance Of Death』もそこまで名盤と言うほどのものではなかったけれど。
「The Wicker Man」や「Wildest Dreams」に比べると今回の一曲目の「Different World」は摑みとして弱い。そして、「Ghost Of Navigator」や「Rainmaker」のような、一曲目に続く超名曲もない。この時点でIron Maidenのアルバムとしては、『The X Factor』とか『Virtual XI』以来のもんである。『Seventh Son Of A Seventh Son』だって、A面は名曲で埋まっている。悪夢が頭をよぎる……だって、始まりでがっくりさせてくれるアルバムなんて件の2枚以外ないんだから。


アルバム全体はなんともダラダラしている。4曲目の「The Pilgrim」は、メイデンらしいキャッチーなリフとコーラスが活きた名曲である。これは間違いない。その他はなんとも注目すべきところのない平凡なアルバム……という印象。最後の方の2、3曲はもうちょっと聴いた方がいいかな。ブレイズ時代みたいに、「目立った駄曲」というのは感じられないにしろ、とてもとても満足いく内容ではない。デイブ・マーレイの曲が一曲しかないのも大不満(しかもその一曲も「らしさ」を感じられない)!! ブルースの歌唱に衰えは感じられないんだが、曲がこれでは。ついにメイデンも「年」と言わざるを得ないのかねぇ……。